重なる主張だらけ、自民と統一教会

自民党の世耕弘成参院幹事長が昨日6日、参院本会議で自民党と旧統一教会との関係について奇妙奇天烈な主張を繰り返した。「多額の献金を強いてきたこの団体の教義に賛同する我が党議員は1人もいません」と述べ、さらに「安倍元総理は、戦後70年談話で“戦争に関わりのない世代に謝罪を続ける宿命を負わせてはならない”とした政治家です。この教団とは、真逆の考えに立つ政治家でありました」

さすがに異常な強がりである。先日自民党所属の国会議員を象にした調査で、教団と接点があったことを報告した議員は、379人のうち追加公表も含め180人と半数近くに上り、中でも山際大志郎経済再生担当相は調査後も次々と接点が指摘されている。そんな中での世耕氏の「1人もいません」発言というのは更なる疑惑を生みかねない。

以下両者の主張を比較するだけでも極めて酷似している。世耕氏がいくら上記のように強弁しても両者の考え方は真逆どころかほぼ同一である。偶然の一致とするには無理がある。自民党が選挙応援の見返りに教会の主張を受け入れていたのであろう。「選択的夫婦別姓」などは岸田総理はじめ自民党内でも当初賛成する議員がいたにもかかわらず「日本の婚姻・家族制度の根幹を揺るがす制度」と称して教会側が同党内の保守派を動かして巻き返しを図ったことは承知の事実である。政治家が国民の声よりも韓国系カルト宗教に通底した連中の主張に振り回されている事実は重く受け止めたい。

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