新たなる戦前か?
明日は78回目の終戦記念日だ。が、最近の政治のキナ臭さに鑑みると「終戦」をいつまでも記念している場合ではなく、新たなる「戦前」に備えなくてはならなくなりそうだ。
またしてもアメリカ言いなりの政権幹部が筋書き通りに緊張を煽りに台湾を訪問したからだ。麻生太郎自民党副総裁である。バイデン大統領や軍関係者へのリップサービスとしては上々かも知れないが、リアルな戦争のリスクやコストで苦しむであろう国民にとっては最悪のパフォーマンスでしかない。
確かにインド洋から台湾海峡にかけての中国軍の傍若無人なプレゼンスは脅威でしかない。が、政治家たる者、対立回避に向けてあらゆるチャンネルを通じて外交力を駆使すべきではないのか。にもかかわらず「台湾有事」をしきりに煽り、関係各層に「戦う覚悟」を求め、いたずらに緊張感を高めているだけというのも戦後「二度と過ちを繰り返しません」と誓ったはずの国の幹部にしてはお粗末過ぎやしないか。自分がどういうメッセージを送ってしまったのか反省することはないのだろうか?
戦前、戦中に「鬼畜米英」と煽って国民を戦争に駆り立て、結果的に300万人以上の国民が死亡、国土は焦土と化しても責任は取らないどころか、戦後は一転して進駐軍に媚を売って蓄財してきた戦争犯罪人と麻生太郎らが重なって見えてしまうのは私だけではないだろう。