裏金政治はなくならないのか?

パー券バックや献金中抜きなどによる日本の裏金政治は今回の東京地検特捜部による摘発を契機になくなるのであろうか?おそらくなくならない。

政治資金改正に至ったところで抜け穴がないはずはない。政治家たちの自制心や道徳心を期待したところで裏切られるだけだ。そもそも彼らに高邁な理想や倫理観など微塵もない人種なのである。政治を志す動機がほとんど不純なのだから土台無理というものだ。

よく昭和の田中角栄総理の時の金権政治と比較されるが、良くも悪くも彼には「日本列島改造」という理想があったからなのか、今では悪くは言われない。その手腕が金まみれであろうがなかろうが生きざまは評価されているようだ。アメリカの虎の尾を踏んでしまったために失脚したという同情論まである。

しかし現代の金まみれ政治家の面々に田中角栄のようなダイナミズムのかけらすら見受けられないのは残念至極である。政治の頂点を目指すべく権力の源泉となる資金力を使って結局は裏金まみれになってしまっている姿しか見えない。彼らから財力をとったら薄っぺらな蝋人形のような政治家像しか残らないのだ。

次の総選挙では有権者が投票所に大挙押しかけ、裏金まみれの現議員を一人残らず退陣に追い込むしかない。